隣人はクールな同期でした。

課長との打ち合わせが終わり
自分のデスクに戻ってすぐ
早速パソコンを開き
情報収集に集中していると…


「セツナ…今、いいか?」


全然気づかない間に
現在回避中の陽向さんがアタシの元に来ていて
しかも声を掛けてきた。

呼ばれた事で
反射的に顔をあげて目を合わせてしまい
思わずハッと視線を逸らせてしまった。

あー…最低だな。
って、自分でもわかってる。


「コレ…
 持ってきただけだから…」


そう言って差し出されたのは
仕事の資料。
編集部に依頼していたものを
持ってきてくれただけらしい。


「あ…りがとうございます」


仕事の事だし
無視するワケにもいかず
小さくお礼を言って受け取ったけど
明らかに不自然な態度だから
顔を見ずとも陽向さんが困惑しているのはわかる。

その証拠に…


「悪かった…
 困らせて…」


謝られてしまった。


「俺がセツナを好きって言った事が
 迷惑だったんだなってのはわかってる。
 だからキャンプのときに言い掛けた事は…
 そういう事だったんだろうなってのは
 理解してるから…」