すると―――
「え…」
突然、後ろから右手首を掴まれ
アタシが離れるのを止めるように
行く手を阻まれてしまった。
「陽向…さん?」
何がどうしたのか
どうして掴まれているのか
その行動に驚いて振り返ると…
「セツナ…」
彼はそっとアタシの名を呼び
眉を細め顔をしかめながら
今にも泣き出しそうな震える声で
悲しそうにポツリと呟いた。
「無事で良かった…」
…と。
「昨日は正直…
もう、ダメかと思ったんだ…。
崖から落ちたって聞いて
でもそれ以外の情報も
捜す手掛かりも少なくて
焦りと動揺で悪い方にばかり考えてた」
「陽向さん…」
「せっかく捜し出せたのに
セツナ…意識を失って
薬もない状況なのに
助けるのにも時間が掛かるしで
このまま死ぬんじゃないかって…
そう思ったら
怖くて仕方なくてさ…。
だから本当、ホッとした」
『情けないよな、俺』と
はにかんで笑った陽向さん。
そんな事を考えていたんだ…
知らなかったな。
それに、そういう表情だって
見た事がなかった…
心配していたんだ…
「え…」
突然、後ろから右手首を掴まれ
アタシが離れるのを止めるように
行く手を阻まれてしまった。
「陽向…さん?」
何がどうしたのか
どうして掴まれているのか
その行動に驚いて振り返ると…
「セツナ…」
彼はそっとアタシの名を呼び
眉を細め顔をしかめながら
今にも泣き出しそうな震える声で
悲しそうにポツリと呟いた。
「無事で良かった…」
…と。
「昨日は正直…
もう、ダメかと思ったんだ…。
崖から落ちたって聞いて
でもそれ以外の情報も
捜す手掛かりも少なくて
焦りと動揺で悪い方にばかり考えてた」
「陽向さん…」
「せっかく捜し出せたのに
セツナ…意識を失って
薬もない状況なのに
助けるのにも時間が掛かるしで
このまま死ぬんじゃないかって…
そう思ったら
怖くて仕方なくてさ…。
だから本当、ホッとした」
『情けないよな、俺』と
はにかんで笑った陽向さん。
そんな事を考えていたんだ…
知らなかったな。
それに、そういう表情だって
見た事がなかった…
心配していたんだ…



