隣人はクールな同期でした。

逆隣には
立て膝で座って眠る
陽向さんがいたから――


いつからいたんだろうか。
どうしてその体制なのか。

ココは彼自身のテントなのに
なんで寝袋使ってないの?

疑問はいっぱいだ。


「寒い…よねぇ」


何も掛けずに寝ているんだから
風邪ひいても困るなって思って
自分に掛けられていた毛布を引っ張り出し
眠る陽向さんに掛けようと
静かに少しずつ近づいてみた。

なんかコレ…
寝込み襲ってるみたいだけど。

断じて違います。


背中に掛けてあげるかな…と
ちょうど彼の前で毛布を広げると―――


「…セツナ?」


ご本人起床。


「え。」


この状態で思わずストップしてしまったけど…


「そのまま
 抱きしめて押し倒したい気分」

「なッ
 何言ってんのッ」


朝から盛るなバカ!


「冗談だって。
 具合はどう?苦しい?」

「ううん…もう平気」

「そっか。
 かなり苦しそうだったから
 心配したけど…
 大丈夫なら安心した」


陽向さんは安堵した表情で
アタシに優しく微笑んだ。


昨日の夜
確かに体は辛かった。

だけど…
懐かしく感じた彼の“香り”に
安心感もあった。

不思議だけどね…