隣人はクールな同期でした。

頭ではわかっているけれど
そこら中で雷鳴が轟き
体に打ち付ける冷たい雨で
心身共に滅入ってくる。


「ココにも雷が落ちるのかなぁ…」

「そ、そんな縁起でもない事を考えるのはやめよ。
 マジで怖くなる…」


それでなくても
こんな木々の生い茂ったところは
特に雷が落ちやすいって聞くんだから
これ以上無駄に恐怖を煽るのは
絶対ダメだ。


アタシ達2人は
体を寄せ合いながら
なるべく小さく丸くなって固まっていた。
もう他に方法がない…。

しかし悲劇は続いた。


空が一瞬、眩い光を放ったのと
ほぼ同時だった。

地響きと共に
雷が近くに落ちたようだ。


「きゃぁッ!!」


早乙女さんはすごく驚き
強く目を瞑り両耳を塞いで震えている。

そしてアタシは…


「…ッ」


驚いてしまったせいか
心拍数は一気に急上昇し
本格的に不整脈の発作が起きてしまった。

こんなときに
苦しんでいる場合じゃないのにッ


「ヤダよ!怖いよ!
 死にたくないッ」

「早乙女…さん
 大丈夫…アタシが、傍に…いる」

「七星さん…?」


早乙女さんに悟られないようにするのに
必死だった。