隣人はクールな同期でした。

「七星さん。
 ジンを…息子を宜しくお願いします」

「え…?」

「あのコ、不器用だし笑わないし
 鈍感で口も悪いけど…」


さすが母。
よくわかっておられます。


「他人思いで家族も大切にする
 優しいコなのよ…」


確かアイツ言ってたな。
『毎回、気を付けろって言って送り出した』って。

家族の事を考えてた。
そしていつもアタシは助けられてた。
それがアイツの持ってる優しさか…


「宜しくだなんて…
 アタシはただの会社の同期なだけですし…」


宜しくするほどの間柄じゃないんですが。


「たとえそうであっても
 ジンにはアナタの存在は必要なのかな?って
 コレは母親の勘だけどね」


なんですか、それは。
どこからそういう発想になるんですか。
恐るべし母親の勘。


「なんの話してんだよ」


ちょうどそんな話をしていると
煌月本人が登場。

手には大きな紙袋を持っている。


「あら、ジン。
 ちょうど今、七星さんが来てくれてるわよ!」

「見りゃわかる。
 見舞いだろ?」


その通りだけどね、煌月くん。
母親に冷静だな。