隣人はクールな同期でした。

吹雪さんが誤解するでしょうに。
邪魔するつもりないんだよこっちは。


「…仕事しよ」


今アタシには
この企画を成功させる事の方が重要。
責任ある仕事を任されてんだから
しっかりやらないといけないんだよ。


そう自分に喝を入れ
2人の事は忘れて仕事に取り組んだ―――


その頃。


「セツナとの仕事はどんな感じ?」

「順調よ。
 彼女となら今までとはまた違う
 新しいモノが出来そうな気がするわ」


編集部に戻った陽向さんと吹雪さんは
企画の資料に目を通しながら
アタシの話をしていた。


「な?言った通りだったろ?」

「そうね。
 さすが元恋人だけあって
 よくわかっているわね」

「あのなぁ
 仕事に関してそれは関係ないから」


呆れた表情で否定する彼を他所に
『そうだったかな?』とサラっと交わす吹雪さん。


「それにお前…
 いつまでその喋り方してるんだよ」

「え?ダメかしら?
 大人の女の色気があっていいと思うんだけど」

「女の色気…ねぇ」


彼女の意見に
どうにも賛同出来ない様子だ。