隣人はクールな同期でした。

うーん…困った。


海外関係も初めての企画だから
やらなきゃいけない事は山積みだし
仕事に集中しないといけないのに
どうにも吹雪さんの事が気が気じゃない。


早乙女さんの事もあって
また何か起こるんじゃないかって
ちょっと怖いんだよ
考えすぎなのはわかってんだけどさ。


「はぁ…。
 気持ち切り替えたいのに
 余計な感情に邪魔されてる…
 これじゃまた煌月に言われるな」


雑念と葛藤しながら会議の資料を準備し
用意してあった鞄に
ノートパソコンやら筆記用具やらガサガサ入れていると――


「セツナさん?」


アタシの元に来たのは
吹雪さん、1人。

少し驚いた表情を浮かべる彼女を見るなり
大事な事を思い出しすぐさま時計を確認した。


「す、すみませんッ!
 時間をちゃんと見ていなくてッ」


やらかしてしまい
ただただ謝罪しかない。

初回の打ち合わせ時間から
20分も過ぎていたのだから。


「それはいいんだけど…
 何かあったのかなと思って…」

「い、いえ大丈夫です。
 何もないです。
 会議室に行きましょう」