隣人はクールな同期でした。

ただ。
彼女であれば
アタシに言った

“ずっと好きだったー
 別れた事を後悔したー
 あの時のお前の顔が頭から離れなかったんだー“
(もう完全棒読み。)

ってのは全部嘘だったワケか。

日本に帰って来てそれほど月日は経ってないのに
もう彼女が出来るとか
さすがモテる男はヤル事が違うな。


「あの人に女がいてもいいのか?」

「どうしてアタシに聞くのさ。
 いてもいなくてもどっちでもいいよ」

「“元カノ”なのに?」

「イチイチ強調しないでくれるかなぁ」


確かに紛れもない“元カノ”ですけど
その“元”なのだからどっちでもいいでしょ。
今更ショックも何もないって。
どちらかと言うと呆れだよね。


「それに男女のゴタゴタに振り回されんのは
 もう御免です」


困惑した表情を浮かべる煌月。
遠回しに責めたけど
何を言わんとしているかはわかったみたいだ。


嫉妬から生まれたあの一件で
アタシ自身も何かと自重してる。

せっかく平和な日々に戻ったんだんだから
もう厄介な問題事を作らないように
誤解させないようにしないと―――