それから私達は、言葉を失ったまま、時間だけが過ぎた。






時計は夜中になっていた。




『安心しろ、俺は実樹ちゃんから離れたりしないから!』





と、真顔で私のマンションを後にした。






帰る、若社長を止める事もせず、だだ、後ろ姿を見つめていた。