私、早死にしてしまいそう……。










お礼を言って、和泉くんと空き教室を出る。

教室を戻る途中にある、サッカー部の部室。


佐倉先輩、もう帰ったかな……。


明日、ちゃんと謝りたいな……。


そう思い横目で部室を見たとき、私の視界にふたりで話しているリナちゃんと佐倉先輩の姿が目に入った。


……え?



「静香先輩?」



驚いて立ち止まった私を見て、「どうしたんですか?」と振り返ってくれる和泉くん。



すると、リナちゃんが私たちの方に気付き、「おーい!」と手を振ってくれた。



「あれ……リナ先輩と、キャプテン?」



和泉くんの顔色が一瞬曇ったように見える。

私は恐る恐る手を振り返し、リナちゃんたちの方へ歩み寄った。