自己評価は……自分では客観的にしていると思っているけれど……。
恥ずかしくて、視線をすっと下げた。
「静香先輩が自分のこと、もっと好きになれるように……俺も頑張ります」
優しい微笑みと言葉に、嬉しさよりも恥ずかしさが優った。
もう、顔が熱くて……ダメっ……。
「い、和泉くん……」
「はい？」
「……あ、あの……優しすぎます……」
今まで、和泉くんのこんな一面を見たことはなかった。
どちらかといえばクールで、甘い言葉を言うイメージがなかったのにっ……。
もちろん、どんな和泉くんでも素敵で、和泉くんがくれるどんな言葉も嬉しいけれど、私の心臓が持たない。
「そうですか？そんなこと言われたことないです」
不思議そうにきょとんとしながら、首を傾げた和泉くん。
「でも、好きな人には優しくしたいと思いますよ。特別な相手なんで」
も、もう、キャパオーバーです……。
「静香先輩？どうして顔そむけるんですか？」
「和泉くんが眩しすぎて、直視できないんです……」
「なんですかそれ」
和泉くんはははっと笑っているけど、本気でそう思った。
