「ふふっ、うん!みんないい人だった」

『そう……本当にありがとう、あたしの代わりに……』



申し訳さそうな声に、反射的に首を横に振る。



『それに……』



リナちゃんは、ゆっくりと聞いてきた。



『ケンと話した?』


え……。



「あっ……う、うん、ちょっとだけ」


突然のことに、声が少し裏返る。

どうして知っているんだろう……。

ケンくんは電話にも出てもらえないって言っていたのに。



『ありがとね。あたしのこと、泣きながら庇ってくれたんだって?』



一体どこまで知っているのだろうかと、顔が赤くなる。

自分でもあんなに泣きじゃくってしまって恥ずかしいと思っていたのに、リナちゃんにもバレていたなんてっ……。