【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜





夕食の時間になり、ぞろぞろと部員さんたちがやってくる。

みんな、並んだ料理に目を輝かせ、嬉しそうにしてくれた。



「夕飯すっげー!」

「これ好きなだけ食べていいの!?」

「超うまい……!いくらでも食べれる!」



喜んでもらえてよかった……と、胸を撫でおろす。

マネージャーさんたちも美味しそうに食べていて、その光景にほっこりと心が温まった。



「静香先輩、めちゃくちゃうまいっす!」



ひとりの部員さんが声をかけてくれて、笑顔を返す。



「みんなで作ったんですよ!ね?」



マネージャーさんたちに微笑みかければ、みんな笑顔で頷いてくれた。