わざわざ買って来てくれたのかなっ……。
「ありがとうございますっ……！」
笑顔でお礼を言うと、なぜか彼女は顔を赤らめた。
「あの、おかゆとかうどん作ってみたんですけど、失敗しちゃって……」
隣の子の言葉に、頰が緩む。
みんな、私なんかのためにいろいろしてくれて……本当に嬉しい。
「料理なんてしたことなかったんで、何も作れなくて……」
「私も……今日の夕飯どうしよう……」
「また佐倉先輩に怒られる……」
みんな、昨日の佐倉先輩を思い出したのか、顔を真っ青にした。
「大丈夫です！私、夕飯までには戻りますね……！」
本当は今からでもマネージャーの仕事に戻りたいけど、健太くんの許可が降りそうにない。せめて、夕飯くらいはっ……。
