あ、そうだったんだ。
だから、昨日……
「なのに和泉のやつ完全に休みだと思ってたらしくて部室に来なくてさ。靴箱見たらまだ下足があったから、みんなで校内探し回ったのよ。あいつ一応レギュラーだし。それにしても、図書室にいたのね」
リナちゃんは納得したような表情をした後、なぜか顔を曇らせた。
「……そういえば、あいつ昨日様子が……」
……?
何か言っているリナちゃんに首を傾げると、私の視線に気づいたのかすぐに顔を上げた。
「ごめんごめん、話逸れたわね。で??」
目をカッと開きながら私を見つめるリナちゃんに、私は図書室で起きた出来事をありのままに話していく。
和泉くんが来て、脚立から落ちそうになったのを助けてくれて、また助けられて、その後怪我に気づいて、絆創膏を貼って……

