けれど、俺の助けなんて不要だったみたいで、
「まぁいいや。バイバイ、俺静香ちゃんとこ行ってくるから」
キャプテンはそう言って笑顔で手を振ると、颯爽と部屋から出て行った。
ふぅ……びびった……。
キャプテン笑ってたけど、目がマジで怖かったもん……さっきよりキレてた感あった……
静香さんの話題だったみたいだけど……なんかあったのかな?
ていうか……静香さんとキャプテン、付き合ってないんだ……。
……なんで俺、ホッとしてるんだろ……さっきからなんか変だ、ほんと……。
「い、和泉?なんかあった……?」
平静を装いながら、横になっている和泉にそう聞いた。
「別に……つーかマスクつけないと移るぞ」
いつもより割り増しで不機嫌な和泉の返事にハッとする。
ほんとだ……忘れてた……!

