「……は?」
何が?
大丈夫、って……
この人は、何の心配をしてんの?
「体調、悪そうに見えて……」
「……っ」
冗談抜きに、驚きのあまり一瞬心臓が止まった気さえした。
心配そうに俺を見る静香先輩の瞳から、目が逸らせない。
ーーーなんで?
どうして、この人が気付くんだ。
他の誰も、気づかなかったのに。
仲の良い部員や、基礎練でペアを組んだ相手さえ、俺が体調を崩していることに少しも気づく素振り姿すら見せなかったのに。
絶対にバレてないと、思ってたのに……
……よりにもよって、なんで……っ、
「和泉、くん……?」
黙り込んだ俺の顔を、心配するように覗き込んできた静香先輩。
俺はハッとして、慌てて視線を逸らした。

