【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜


「キャー!佐倉せんぱーい!!」

「頑張ってくださーーい!」



女の子たちの声援も、今は一身に佐倉先輩へと注がれていた。


確かに、サッカーのルールなんて全然わからない私から見ても、凄い……。

なんというか、実力の差が圧倒的……。


言い方が悪いかもしれないけれど、周りの部員さんたちが随分と子供に見えるほど、佐倉先輩は抜きん出ていた。


キャプテンっていうのは、人柄で選ばれたのだと思っていたけど……実力も兼ね揃えていたなんて、佐倉先輩は本当に凄いなぁ……。


尊敬するところばかりだ……。




ーーーあれ?



恋は盲目という言葉を、私は今まで気にしたことはなかった。


けれど、和泉くんを好きになってから、その言葉の意味を身に染みて感じたことがある。