健太くんはタオル。私は飲み物。



「はいっ、どうぞ……!」



それぞれ配布鞄に詰められたものを、順番に配っていく。



「あ、ありがとうございます……!!」



皆んな、私の配ったペットボトルを両手で受け取って、まじまじと顔を見つめてくるのはどうして、だろう……?

不思議に思いながらも、部員さんたちがきっちり並んでくれたおかげで、スムーズに配布することが出来た。


ふぅ……配るだけなのに、疲れたっ……。


それにしても、今日は二人だからなんとかなったけど、明日から……この時間帯、私は洗濯に回るんだ。

健太くん、一人で大丈夫かな……?


……私も、この調子だと一人で洗濯もの回さなきゃいけなくなりそう……。


マネージャーさんが他にもたくさんいるから、油断してたっ……。


この合宿、想像以上に忙しくなる予感……っ。