【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜



柴原くんは、アタフタしながらも、私を見ながら口を開いた。



「あの、せ、説明を、するので、
荷物の整理が終わったら、あそこの水道前に来ていただいてもいいですかっ……?」

「はい、わかりました」

「そ、そそそ、それではっ……!」



それだけ言って、柴原くんも去っていく。


随分と挙動不審な態度に、私は一人首を傾げた。


どうしたんだろう……?

それにしても、男の子のマネージャーもいるんだ……。


……って、そんなこと思ってる場合じゃない。


私も早く荷物整理しに行かなきゃ……!と思い、急いで部屋に向かった。






荷物の整理が終わり、柴原くんに言われた通り水道前へ行く。


もう既に来ていた柴原くんの姿が見えて、私は急いで駆け寄った。