「さっきからななめ後ろにいる。
となりいてくんねぇと置いてきそう」
「っ!!」
私をとなりにこさせるためにさりげなく手をつながれる
「せ、せせせせせんぱい。て、て、、!」
「ん。いやだったか?」
なぜ先輩は私の考えてることが分かってしまうんだろう
エスパー陸なのかな
そんなことないと頭をぶんぶん横に振る
「なんか、すごく彼女っぽくて」
さっきからふわふわ夢みたいな感じ
やばいなぁ
「ぽいじゃなくてそうだし。
違う?」
「ち、違わない!違わないです!!」
「なら、この手は」
「離す必要ありません!!」
「りょーかい」
はっきり言ってそこからあんまり覚えてない
ずっと宙に浮いた感じで
ふわふわ~わほわほ~って
覚えてるのは、
先輩は私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれて
たまに沈黙にもなったけど話をした気がする
先輩とのお付き合いは始まったばかりです。