『おれは、天下一になる!!』

「はわわわわわわ」

私、椎名万幸が5歳になった頃、初めてつけたテレビには、私の知らない世界が映し出されていた。

大きな背中には真っ黒な学ランを羽織っていて、輝くような金髪にまっすぐ見据えた目。

どんな敵も一発で倒してしまえるような強靭な肉体を持ち、仲間からは慕われ、女の子をみんな虜にしてしまう。

今でも忘れない。そう、
『番長様の言いなり!-囚われし封印の力-』

あの作品は、私の運命の作品だったの!

そのあと、婆やには迷惑をかけ、パパやママには叱られちゃったけど.............

私はいつか、番長様のお嫁さんになるんだ!!