「佐倉さん。ちょっといい?」


他のクラスの女子数名が、休み時間、わたしを呼んだ。

メイクも濃くて、ギャル系の女子。


「え、うん。」


どうしたんだろう。

全員知らない子なんだけど。

何かされるの……?


「美優、行くの?」


横から、奈未に話しかけられた。


「うん、行ってくる」


睨み付けるような目付きで、わたしを見ている彼女ら。

行かなかったら、もっと怖い。


心配そうな奈未にニコッと笑って、わたしは彼女らに付いていった。