《Side星弥》


「はぁー。」

自分の部屋に戻って、ため息をつく。


わり、美優……。マジで。


今は言えねぇ。

なにやってんだ、俺は。

美優のあの顔が頭から離れない。

疑っているような顔だった。


あんな顔、見たいわけじゃねーんだよ。


イライラして、髪の毛を掻き回す。


ごめん、美優。

もうちょっとだけ、待って。