「お待たせ~!」

「奈未、かわいいね!すっごい。」

わたしは奈未を上から下まで見ながら、思わず言ってしまう。


オフショルのトップスに、膝上のミニスカート。


髪もキレイにしてあって、かわいい。


「美優の方がかわいいって!」

「わたしは全然。」

「見た目もかわいいんだから、ナンパでもされるんじゃない?」

「あり得ないから!」


笑い合いながら、目を合わせる。


「行こっか!」

「うん!」


わたしたちは、たくさんの人の中を通り抜けて、予約してあった新幹線で、東京に向かった。


このさき、何が起こるのかも知らずに……。