「半年だ。」 「え?」 「半年の間に結婚へ向けて進めよう。 その間は試しで付き合ってるとでもしておけばいい。 半年の間に無理だと思ったら、その時に解消しよう。」 そこまで言うと手を離した澤口が「出よう」と立ち上がった。 だから半年も待たなくても今現在が無理だって言っているのに。 さっきまで握られていた手を先に行く澤口へ気づかれないようにギュッと胸に抱いた。 熱を帯びたその手はいつまでも火照ったまま。 浮かされた熱は引いてくれそうになかった。