バタバタと出迎えに来た女将さんに案内され、1階の大広間ではなく、2階の個室に行く。
「鷺沼様のお気に入りの琥珀の間をご用意致しました。掘り炬燵でおくつろぎ頂きやすいお部屋でございますよ」
「そうなんですね」
慣れたように進む鷺沼先生の後ろを歩く私に、女将さんが優しく声を掛けてくれる。
部屋に入ると、確かに他に襖の開いた部屋とは違い、生け花はあるものの小さな花瓶に1輪の花だけで、掛け軸もなく田舎の家を思わせるような感じ。
決して格式高くないその部屋を気に入る彼の気持ちが、どこかわかる気がする。
そんな先生の向かいに座り、ジャケットを脱ぎながら、テーブルに置かれた飲み物のメニュー表を見る。
決して多くはないけれど、少なくもない。
「とりあえず、ビールを頂きます」
「俺も。で、料理はから揚げと、大将のお任せにしようと思うけど、どう?」
「私は何でも大丈夫です」
「畏まりました。鷺沼様が初めて女性を連れて来られたので、サラダなども用意させますね」
「……初めて?;;」
「……女将……;;」
「フフッ。ではお待ち下さいね」
“初めて女性を連れて来られた”って……;;
変に意識しちゃう事を……;;
「鷺沼様のお気に入りの琥珀の間をご用意致しました。掘り炬燵でおくつろぎ頂きやすいお部屋でございますよ」
「そうなんですね」
慣れたように進む鷺沼先生の後ろを歩く私に、女将さんが優しく声を掛けてくれる。
部屋に入ると、確かに他に襖の開いた部屋とは違い、生け花はあるものの小さな花瓶に1輪の花だけで、掛け軸もなく田舎の家を思わせるような感じ。
決して格式高くないその部屋を気に入る彼の気持ちが、どこかわかる気がする。
そんな先生の向かいに座り、ジャケットを脱ぎながら、テーブルに置かれた飲み物のメニュー表を見る。
決して多くはないけれど、少なくもない。
「とりあえず、ビールを頂きます」
「俺も。で、料理はから揚げと、大将のお任せにしようと思うけど、どう?」
「私は何でも大丈夫です」
「畏まりました。鷺沼様が初めて女性を連れて来られたので、サラダなども用意させますね」
「……初めて?;;」
「……女将……;;」
「フフッ。ではお待ち下さいね」
“初めて女性を連れて来られた”って……;;
変に意識しちゃう事を……;;

