「私さ、お兄ちゃんのせいで爽やか系とかクール系とかあまり恋愛対象として見てなかっただけでね?実際、賴真はクールでもないから良いんだけど、友田君は体育会系とまでは言わなくても男気ある風貌じゃない。だからってだけで、別に恋愛対象として見てないから!」



「どういう事だよ!俺みたいなイケメンを目の前にしといて」



「「は……?;;」」



「な、何だよ……;;」



「優太は確かにイケメンよ。でも、姉や妹からすれば普通よ」



「そうそう」



「おまっ!“お兄ちゃんのお嫁さんになるぅ”って言っただろ!!」



「ハァッ!!?」



「20年以上も前の事じゃない!20年以上なの……?」



…ヤバい。

自分で言いながら虚しい。

私の幼稚園頃って、そんなにも前なのか……。




「年取ったな」



「自分の彼女も一緒でしょうが!」



「あ、主任の元彼ってどんな人ですか?長崎先生と付き合えるって、相当な男ですよね?」



「どういう意味だ武藤!」



「元彼は真面目なガリ勉君でしたよ。何でも私の意見を尊重するから、ちょっと面倒な人でもあったかな。“ヤって良いかな?”“気持ち良いかな?”“挿れて良いかな?”って」



…下ネタに戻すんかいっ!