「……俺、それ見たいんですけど;;」



「副島君よ……」



…君には指導してるでしょ?;;



「初療室の一部なら、長崎先生の許可で良いんじゃないですか?別室のエコーを持って来れば、急患の対応も問題ないでしょ」



「お見えになる研修医の人たちの着替えは会議室など部屋を救命で二部屋押さえれば良いですしね?外部ドクターの許可証も数はありますし!」



「OKです!」



「苅谷先生、大丈夫です!」



「……何でみんなして……」



受け入れ体制バッチリな周りに落ち込みながら、電話の切られたスマホを受け取る。

「ないわー……」と伏せる私の肩に乗せられる手。

賴真かと見れば、宮本先生の腕時計。



「俺も見させて貰うよ!救命2年目だから良いでしょ!」



「兄が許可してませんからっ!;;」



「大丈夫よ。優太には私から言うわ」



「この一致団結、嫌だわ……;;」



むしろ、恐ろしい。



「やっぱり、断っ――!」



「良いだろ?」



…甘い声、止めてー;;

スマホも返して!;;



「見て良いか?」



「……どうぞ……;;」



…って、言うしかないでしょうが!!;;