失翼の天使―wing lost the angel―

「小さいの経験したら、どれも大きく感じるよ!」



「間違いない!普通よりちょい小さくてもビックに感じるかもな!クククッ……」



--ジャ……ッ



「普通に決まってんだろ!」



「――おっ!?;;」



「ちょっと、もぉっ!;;」



カーテンを勢いよく開け、アホな事を叫ぶ賴真。

カーテンの向こう側では、ホスト君改め真佐人君のご両親やスタッフが唖然としてる。



「社内ならぬ院内恋愛かよ!」



「それしか経験ございませんが;;」



「世間狭っ!」



「どの口が言った?どの口?ん?」



「ごめんにゃしゃい;;」



ついこの間、成人式を迎えた子には言われたくないと頬を引っ張りながら謝らせる。



「ちょっと良い?」



「はい……」



「ここ任せた!」



「えっ!?;;えーっ!!;;」



やる事なく過ごす研修生の高橋さんを手招きし、真佐人君の話し相手をさせ、私は賴真の腕を引っ張ってナースステーションから出た。

宮本先生がニヤニヤと笑いながら手を振る中、私は賴真をカンファレンスルームへと押し込んだ。



「何で余計な事をペラペラと言うんですか!」



「普通よりはデカいつもりで居たから……」



「知りません!!」



…標準サイズとか……知らないしっ!!;;