「夜神も参加しに行けば良かったじゃない。どうせまた抗争中なんでしょ。」 茶色い髪の毛は少し水気を帯びているようで、それが妙に雨に濡れた子犬のように見えて笑えた。 「大丈夫だ、俺は満月を傷つけないよ。」 引き寄せられた腕の中で、鳴り止まぬ心音に耳を当てた。 彼の事は信用している、でもこの先も信頼できるとは言い切れない。 だから、何にも縛られない為に… 自分の足で歩いていけるように私は着々と準備を進めている。 利用できるものは利用してやる、それがどんなに相手を傷つける事だとしても。 _