『One more Love♡』

「先にココちゃんが選んでいいわよ?レディーファースト」
「あたしは,どっちでも大丈夫ですよ。先に慎さんが選んで下さい」
「……じゃぁ半分こずつにしましょうか。」
「…へっ?半分こ…ですか?」

あたしが『ポカーン』っとなってると,〝もしかして嫌 イヤだったりする?〟っと微笑みながら聞いてくるので,あたしは『フルフル』っと左右に頭を振る。

「良かった。じゃぁ半分こずつで決まりね。先にこっち貰うわ」
「は,はい。じゃぁ,あたしはココアラテからですね」

璃桜くんを真ん中に挟む様に,あたしと慎さんはベンチに座って飲みだした。
あたしは半分まで飲むと,慎さんの前にココアラテの缶を差し出すと,同じタイミングで慎さんもカフェモカの缶をあたしの前に差出して来た。

「「ぷーっククク…はい,じゃぁ交換ね」」

あたし達は,お互いの缶を交換して残りを飲み干す。

「パパとココたんなかよちね」
「「えっ?」」
「でも,ボクとココたんの方がもっとなかよち~」

璃桜くんは,あたしの腰に抱きついて来る。

「そだね。ココちゃんと璃桜くんは仲良しだよね」

あたしも負けじと璃桜くんを抱きつき返すと,

「もぉ~2人だけ,ズルいわよ。パパも仲間に入れてよ~」

慎さんは,あたしと璃桜くん2人を包み込む様に抱きついてくると,あたし達3人は,声を出して笑った。





「さて,そろそろ家に帰るけど…璃桜,おトイレは行かなくて大丈夫?」
「いく~」
「よし,じゃぁパパと一緒にトイレに行こうね。」
「うん」

慎さんは,あたしの方を向き目で合図をしてくる。

「あの,慎さん?」
「?」
「慎さん達がトイレに行ってる間,そこのブース覗いててもいいですか?ちょっと気になる物を見つけて…」
「いいわよ~。戻ったら声掛けるわね」

慎さんは,璃桜くんと手を繋いでトイレに向かう。あたしはと言うと,何でも売ってるブースの中に入ると,気になってた物がある場所へと一直線で向かった。

「あ…やっぱり…ジェルネイルキットだぁ…。全部実家に置いて来ちゃったからなぁ~…唯一,持ってたのってジェルネイルのベースだけだったし…値段的にも買える値段だし…買っちゃおかな…」

あたしは,ジェルネイルキットをカゴに入れて,単品のジェルネイルを何種類か選ぶ。

「……((そう言えば…慎さんの誕生日のプレゼント…どうしようかな…璃桜くんのも考えなきゃ…だよね…))」

あたしは,『キョロキョロ』と何でも売ってるブースの中を見て回ると,香水売り場に辿り着いた。

「香水もいいかも…」

目が惹かれた入れ物の香水の香りを嗅ぐと,爽やかないい香りがした。

「……((この香水…女性物かもしれないけど…慎さんに合うかも…))」

あたしは,他の香水の香りを嗅ぐことなく,即決めをしてしまった。