交代でお風呂に入り,就寝の準備をしてた時の事だった…

「そぅ言えば,ココ？」
「…？なぁに？」
「明日から住む所ってどうするの？結婚するから…って事で,新居探しも必要で,1人で住んでたアパート引き払って,新居が決まるまでの数日,実家で暮らす…とか言ってたじゃない？今日1日だけあたしの家に泊まって,明日には実家にk…」
「帰るワケないじゃないっ!!お母さんにもお父さんにも…そして,お姉ちゃん,奏…二度と顔も見たくないし声も聞きたくないんだから…」

あたしは,喰い入る様に答える。

「家かぁ…前に住んでたアパートが再契約出来るかどうか確認しなきゃ…だけど…あたし,まだ未成年だった…家借りるにしても,保護者必要じゃん…どうしよ…」

あたしが項垂れて居ると,

「……仕方ないなぁ～。解決策が見つかるまでの間なら,ここに居てもいいよ。みーちゃんだって許してくれるだろうからさ。」
「弥姫,ありがとう。」
「その変わり,家事とかして貰うからね」

『ニヤリ顔』で弥姫が話す。
あたしは,そんな顔を見て,思わず,

「それが狙いか(笑)」

っと苦笑いしながら叫ぶと,

〝それが狙いですが何か？〟っと『ドヤ顔』で突っ込まれてしまい,それ以上は何も言えなかった…が,
こんなにも友達が…弥姫が友達で良かった…っと思った事はなかった。
弥姫が居てくれたから,結婚が出来なくなった事による落ち込みや悲しみで泣き続ける事もなく,ゆっくりと眠る事ができたのだった。