しばらく弥姫と話した後…

「……髪…切ろっかな…必要無くなったワケだし。それに…結婚式の時のヘアアレンジや,メイクとかもキャンセルしなきゃ…だし…スマホないし…新しいの契約し直すついでに…さ…。」
「その予約って…慎‹ｼﾝ ›さん所だったりする？」
「えっ…そうだけど…。」
「そっか…なら…あたしが直接伝えとこうか？」

あたしには,それがどういう事なのか分からなかった…。

「……？どういう…？」
「あれっ？あたし…言ってなかったっけ？あたしね,今,慎さんのお店…美容サロンSAKURA*❀٭でエステティシャンとして働いてるんだよ。」
「……っぇえ?!」

あたしは,驚いた。

「す,凄いじゃん。良かったね。エステティシャンとして働けて。」
「うん。お陰で,みーちゃん…雅さんとも出会えたし(照)」
「……？どぅいう事？」

あたしが首を傾げて居ると,

「みーちゃんと慎さんって親友同士なの。みーちゃん,美容専門の医師でね？何かコスメをコラボして開発するらしくて,店にみーちゃんが来てたのがきっかけでね…」

っと,2人の馴れ初め(？)に近い話をしてくれた。

「へぇ～。そんなトコロに一目惚れして…って流れからの～みたいな感じ？」

さっきまで暗い話をしてたのが嘘の様に,明るい話をしている自分に,驚きを隠せなかったが親友が傍にいてくれるからそこ…って事にあたしは,嬉しくもあった。

「んで？どうする？あたしから,キャンセルの事伝えとく？」
「……ん～ん…」

あたしは,首を横に振った。

「弥姫の気持ちは,嬉しいけど…ちゃんと自分で伝えるよ。」
「そか。分かった。なら,明日一緒に家出よう。そしたら,一緒に行けるし」

あたしは,それもそうだなぁ～っと思い,『コクン』っと頷いた。