伝わらない…伝えられない

「大河。いってらっしゃい!」
「行ってきます。姫花。」
大河が仕事にいった。
よし!愛結はどうかな?
子供部屋をそ~っと開ける。
「スー。スー。」よしよし寝ているぞ!
よし作戦決行だー!
実は今日、大河の誕生日!
結構前から考えてたサプライズをとうとう決行する。
飾り付けをして、愛結が寝ている間に結構進んだ。
クラッカーも準備できたし後は愛結と大河を待つだけ!
早く来ないかなー!
今日は大河、8時くらいに帰ってくるらしいけど、8時過ぎても来ない。
列車事故でも会ったのかな?
そう思いうとうとしていた。その時!
プルルルルルル!プルルルルルル!
大河かもしれない!急いで電話に出た。
ガチャ
「はい。如月ですが。」
『如月大河さんのご家族さんですか?実は大河さんが…』
「はい…はい…。そう、ですか…。失礼しま…す。」
ガチャリ!
電話を切った途端、私は大泣きした。
だってだって…大河が!大河が!
「何でよ~!誰か!誰か嘘って言ってよ~!うわーん!何で…何で大河が…死ぬわけ無いじゃん!だって朝、行ってきますって、帰ってくるから。って言ったのに!嘘つき~!ウワーン!」
そう。警察の人から言われたのは大河の…死。
飲酒運転した車が大河に向かって来て、それに大河は気付かず跳ねられた。
打ち所が悪かったらしい。
愛結は心配そうに見てくる。
「愛結。パパ、死んじゃった。あーあ。せっかくサプライズ仕掛けようとしたのになぁー。こっちが仕掛けられちゃったよ。パパが死ぬなんてありえないもんね。愛結。」
そう。この時の私は大河が死ぬなんてありえないと思ってたから信じたく無かったのかも知れない。
その日の夜の夢の中で。
居る訳無い大河が目の前に居る!
「姫花。」
「大河!あーもう!やっぱり生きてた!嘘つかないでよね!あんな嘘!」
その言葉に大河は首を横に振る。
「なぁ、姫花。俺が死んだのは本当なんだ。俺は姫花を助ける為にこうして姫花の夢の中に出てきたるんだ。」
「助ける、為?私を?」
「そう。姫花は今年か今月に死んじゃうはずだったんだ。
そんで、姫花を助けるには神様が俺が姫花の変わりに死ぬこと。だったんだ。ごめん。俺の身勝手で。」
「そんな…私は大河を助ける為に生きてきた。神様がどんな事が会っても大河を何が何でも助けるんだって。」
「でももう姫花は、大丈夫だよ。俺が魔法かけたから。でも効果は今年までしか続かない。だから気をつけろ。じゃあな。姫花。さよなら。愛結にもよろしくな!手紙書いたからさ!俺の机にあるとおもう!じゃあ最後に。姫花。目つむって。」
「うん。」目をつむる。
「そしたら、おはよう大河。さよなら大河。っていって。」
「おはよう大河。さよなら大河。」その瞬間目の前が明るくなった。
「またな!姫花!天国で待ってる!」そういった大河。
「またね!大河!天国に行ったら浮気するなよ!」
「当たり前だ!」