4時44分45秒目の世界には

少女は二度目、胸を撫で下ろす。

そしてトイレから出た。

廊下の冷たさが、トイレでスリッパを履いているうちに汗ばんだ足に、やや心地いい。

少女の足音が、と、と、と。と響く。

その背後から――

カラカラ。

カラカラ。

おかしな音が――

「?」

カラカラ。

カラカラ。

少女が歩くのに合わせて――

「?」

カラカラカラン。

――ついてくる。

少女はちょうど、階段の手前で振り返った。

廊下に一本の、白い線が伸びている。

なんだろうか。白い……布のような……

「トイレットペーパー……」

なぜ、それがトイレから出ているのか。

白い紙は直線、自分のほうへ続き――

「!?」

そして、首に、巻きついていた。

ぐるぐる、ぐるぐると。

まったく気付かなかった少女は、慌ててトイレットペーパーを引きちぎった。

なぜ、どうして、トイレットペーパーが首に。

なんの目的で。

、、
なにが!?

少女の脳裏に、嫌な予想が生まれる。

まさか、首を絞めようと……?