少女は、そっと立ち上がった。パンツをあげ、パジャマのズボンをはいた。
外へ出るのが怖く、わざと時間をかけた。
そして、水を流す。
ズゴゴ――
その、
ゴゴゴ――
水の、
ォォォ――
「?」
中から、
ゥォォォ――
低い低い唸り声が、聞こえてきた。
ヲォォォ――
オォォゥ――
ウゥォウ――
まるでそれは、拷問に堪え忍ぶような、むせび泣くような、苦しい声。
最後の一流れが、便器の奥へ吸い込まれていく。
その最後の一瞬。
べちゃっ。
「!」
と、人間の手が、排水口の奥から飛び出し、しかし、水に飲み込まれていった。
この世にあってはならないものを、引きずり戻すように。
少女は息を飲んだ。
すっかり汗を掻いた背中が、トン、とドアに当たる。
ハッとした。
戻らなければ。
自分の部屋に。
けれど、怖い。ひとりでまた寝られるか。
怖い。
あの音が、声が、なにかが、部屋にまで来たら……。
外へ出るのが怖く、わざと時間をかけた。
そして、水を流す。
ズゴゴ――
その、
ゴゴゴ――
水の、
ォォォ――
「?」
中から、
ゥォォォ――
低い低い唸り声が、聞こえてきた。
ヲォォォ――
オォォゥ――
ウゥォウ――
まるでそれは、拷問に堪え忍ぶような、むせび泣くような、苦しい声。
最後の一流れが、便器の奥へ吸い込まれていく。
その最後の一瞬。
べちゃっ。
「!」
と、人間の手が、排水口の奥から飛び出し、しかし、水に飲み込まれていった。
この世にあってはならないものを、引きずり戻すように。
少女は息を飲んだ。
すっかり汗を掻いた背中が、トン、とドアに当たる。
ハッとした。
戻らなければ。
自分の部屋に。
けれど、怖い。ひとりでまた寝られるか。
怖い。
あの音が、声が、なにかが、部屋にまで来たら……。

