少しあるくと見えてきたビル

ビルの正面看板には堂々と奏が写っていた。

"やっぱり、桜ちゃんはホストなんだ。"ってどこか実感が無かった自分につきつけられたように感じた。


重たそうな扉を開ける華についていく。


扉の中は、私の働くクラブとは違い
モノトーンで彩られているが飾られているものが金色で華やかだ。



店の外にも溢れんばかりのスタンドの花が飾ってあったのに、店内にも花とバルールだらけ。


どんだけの人が今日の奏を見たかったのか想像がついた。

それでも見れるのは当選した人のみ、、
今日のバースデーイベントの奏を見るのが楽しみにしている自分に、、あーあほだな自分、ちゃんと踏ん切りをつけた桜ちゃんに申し訳なくなった。