「こちらが今回皆さんに配布してもらうポスターとパンフレットになります。
ポスターは私が、パンフレットは篠崎くんが手伝ってくれました。」
後輩達の手にそれらを配ると、おおっと小さな歓声が起きた。
「これを入口のところで、来校した方に手渡ししてください!必ず笑顔は忘れずに!」
「はい!」
陽菜は、後輩達の元気な返事に満足そうにうなずいたあと、ひと呼吸おいて言った。
「会計の栗谷さんは少し残って下さい。
ほかの皆さんは解散になります。
ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
栗谷灯里。栗谷さんは、会計を担当している1年生。
今回がはじめての仕事となる。
「す、すみません、私何か失敗したんでしょうか……?」
おずおずと陽菜の元に向かった栗谷さんはすでに泣きそうだ。
「あ、灯里ちゃん。
初めての仕事なんだから、そんなに気に病むことは無いの。大丈夫だよ。」
「は、はい……」
「実は、クラスの出し物に使う金額が全てのクラス、決定版で出した紙と違うって言われたの。
もしかしたら、打ち込みの欄がズレたりとか、計算ミスをしているかもしれないから、とわーーー!」
案の定、呼ばれた。
「はい」
「とわ……えっと篠崎くんも一応会計監査だから、一緒に修正をお願いします。」
「おっけー。じゃあ栗谷さん、隣の教室でやろうか。」
俺は、陽菜から書類を受け取り、歩き出した。
栗谷さんも慌ててついてくる。
ポスターは私が、パンフレットは篠崎くんが手伝ってくれました。」
後輩達の手にそれらを配ると、おおっと小さな歓声が起きた。
「これを入口のところで、来校した方に手渡ししてください!必ず笑顔は忘れずに!」
「はい!」
陽菜は、後輩達の元気な返事に満足そうにうなずいたあと、ひと呼吸おいて言った。
「会計の栗谷さんは少し残って下さい。
ほかの皆さんは解散になります。
ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
栗谷灯里。栗谷さんは、会計を担当している1年生。
今回がはじめての仕事となる。
「す、すみません、私何か失敗したんでしょうか……?」
おずおずと陽菜の元に向かった栗谷さんはすでに泣きそうだ。
「あ、灯里ちゃん。
初めての仕事なんだから、そんなに気に病むことは無いの。大丈夫だよ。」
「は、はい……」
「実は、クラスの出し物に使う金額が全てのクラス、決定版で出した紙と違うって言われたの。
もしかしたら、打ち込みの欄がズレたりとか、計算ミスをしているかもしれないから、とわーーー!」
案の定、呼ばれた。
「はい」
「とわ……えっと篠崎くんも一応会計監査だから、一緒に修正をお願いします。」
「おっけー。じゃあ栗谷さん、隣の教室でやろうか。」
俺は、陽菜から書類を受け取り、歩き出した。
栗谷さんも慌ててついてくる。