だめだめな完璧美少女

「でもあいつはひなを傷つけた。」

「もう、もうそれはいいの。
私ちっとも傷ついてなんてないんだから。」

陽菜はへらりと笑う。

「だから灯里ちゃんにちゃんと返事してあげなくちゃ。そしたら、そしたら、もしできるなら、また」

陽菜の目から大粒の涙が1粒溢れ出して、彼女の膝を濡らした。

「大好きな灯里ちゃんと一緒に生徒会、できるかな?」

不謹慎だけど、陽菜の涙がすごく綺麗だと思った。

一切の穢れがなくて、目が離せなくて。

心が、洗われたような気がした。

「……俺、ちゃんと返事する。
絶対栗谷生徒会に連れて帰るから。」

俺、情けないな。

だめだめな陽菜を支えてるつもりが、いつの間にか陽菜に支えられてる。

陽菜も成長してる。

俺は早く陽菜をまた追い抜かなきゃ。

そして、支えてやらなきゃ。