わたしの口の中に入っている川瀬くんの舌も
今はどうすることもできない 。




わたしは強い力で川瀬くんの胸を押す 。



「 、 、ごめんッ 、 、」



言葉がそれしか出てこなかった 。




わたしは落とした鞄を持って逃げるように走った 。