マリーゴールドが咲く前に




「 気にしなくていいよ
びしょ濡れになって走る蜜を眺める方が嫌かも 」


優しく川瀬くんは笑った 。



「 じゃあ行こ ちょっと走るね 」


一歩踏み出す 。 また一歩踏み出して 。


雨の世界 。


人通りが少ない 。


わたしと川瀬くん2人だけの世界みたい 。



わたしが濡れないようにブレザーがわたしの方に寄ってる 。