「 ほんとだ 」



川瀬くんも天井へ手を伸ばし 、
わたしの手の甲を這うように触れる 。



わたしの頭が川瀬くんの頭の体温を感じる 。




「 痛かった ? 」



「 ちょっとだけね
でも 、 その痛みも 」




「 忘れられない思い出になったよ 」