「はぁ!?デートだぁっ?」

「しぃ!声大きいってば!」

あたしは金曜日の昼休み蜜と2人で図書室にいた。

そこで持ち上がった話が蜜の初デートだ。

蜜は交際2ヶ月ちょいの彼氏がいる。
うちのクラスらしいけどかたくなに相手を教えてくれない。

「で、柚里についてきて欲しいんだ!」

「なんで?2人で楽しんでくればいいじゃん」

「気まずくなったらいやだもん。だからね、柚里も嘉雅先輩とか武巳君とか誰か連れてWデートにしようよ!」

「えぇ~。いいけど、2人とも都合あうかな?」

あたしはとりあえず嘉雅先輩にメールをして聞いてみた。

返事はすぐ返ってきた。

『いいよ。そのかわり土曜日は試合応援しに来いよ?』

嘉雅先輩はバスケ部のレギュラー。
確か土曜日の試合は大事な試合だった。
「だって」

「良かった」