「暇なら漫画でも見る？」

仁は澪に大人気漫画『天魔の剣』を見せる。

「ふぇっ・・・？まんが・・・？」

「ああ、この時代ではこんな感じで絵が喋るような感じに書かれているのを漫画というんだ。」

澪はペラペラっと漫画を見てみるが字が読めない。

「・・・？漢字のところは多少読めるのですが、これは平仮名ですかね・・・？私が知っている平仮名と若干違うような。・・・でもじっくりと見てみると読めるかも。」

「おお、意外と読めるもんなのかっ・・・？」

少し感動した仁。日本は昔から漢字を使っているから読めば大体分かるだろう。外来語とかは覚えるのに時間がかかるだろうけど。

「見たか、これが我の紅三日月だー！ぐっ・・・だが、それは私には効かないな。なぜなら私には魔眼の力で貴様の技を封じることが出きるからな。なっ、なんだとー！」

「音読しなくて宜しいっ！聞いてて恥ずかしく感じるから声に出さずに読んでくれ。」

澪は取り敢えず発音をしてみたかった。この読み方で合っているのか少し不安だったからだ。

しかし、漫画そのものはかなり面白くて満足できるものであった。