「ふふっ
海翔らしい。」

結は呆れたように笑う。

「なんだよ、それ。」

俺も笑って、ナポリタンを頬張った。

・:*:・:・:・:*:・

結は俺の部屋をざっと見回して、

「これ、どうやって、生活してるの?」

と聞いた。

そうだよな。

最低限の着替え以外は、日用品も含めて、ほとんどダンボールに入ったまま。

ガムテープすら剥がしていない。

「ほとんど外食。
マグカップに水を入れて、レンジで湯を
沸かして、インスタントコーヒーだけは
飲めるようにした。」

俺は自嘲するしかなかった。

結はお茶を入れる事を諦めて、キッチンから戻り、部屋の真ん中に座った。

俺は隣に座って結の肩を抱く。

そのままキスしようとしたが、結は俺の肩を押して止めた。