「さ、未来のお妃様、
そろそろデートのお時刻ですが。」

俺がそう言うと、奈々は、ハッと顔を上げて、

「そうやった!!」

と叫んで、またパタパタと忙しそうに動き始めた。

くくっ
やっぱり奈々はかわいい。



俺たちは、それから1年前に行った映画のテーマパークに行った。

今日は奈々の誕生日。

俺たちは、子供に混じって、奈々の好きな黒いたれ耳の犬のエリアを満喫した。

「うちの嫁入り道具、ひとつは
決まってるんよ。」

奈々が言った。

「ん? 何?」

「去年、海翔がこうてくれたぬいぐるみ!」

俺は奈々がかわいくて、奈々の腰を抱き寄せた。



奈々、いつも俺のそばにいてくれてありがとう。

俺を好きになってくれてありがとう。

これから、ずっと一緒に生きていこうな。



─── Fin. ───