「そうか。
だから、姫の話はおもしろいのかな。」

俺が言うと、

「え?
うちの話、おもしろいですか?」

と驚いた顔をする。

「うん。
姫と話してると、退屈しないというか、
飽きないというか、なんか楽しいよ。
それこそ、ゲームオタクがゲームしたいと
思わないくらいに。」

「ふふっ
せやったら、嬉しいです。
いつも、うちばっかり喋って退屈してへんかな
て、ちょっと心配やったんです。」

姫ははにかんだような笑顔を浮かべた。

くすっ
かわいい。

その後は、いつも通り、とりとめのない話をして、気付いたら、姫が寝ていた。