「姫、どうしたい?」

俺は姫に確認する。

「何がです?」

「俺は姫と一緒に寝たい。
その、純粋に隣で眠るという意味で、
だけど。
でも、もし、姫が別がいいなら、
姫はベッドで寝て。
俺は、ソファーでいいから。」

姫は目を伏せて、頬を染めながら答える。

「あの、うちも、課長と一緒がいいです。」

かわいい!!

こんなにかわいい姫を隣にして、俺は一晩、理性を保てるのか?

心配になってきた。

だけど、耐える。

姫のために、耐えてみせる。



髪を乾かし終えた俺は、ドライヤーを片付けて、姫に声を掛けた。

「姫、ベッドで話そう?」

姫は黙って頷いて立ち上がった。

俺は姫の手を握って寝室へと向かった。