俺は風呂に湯を張った。

「今日は歩き疲れただろうから、ゆっくり
浸かっておいで。」

俺がそう言うと、

「いえ、課長からどうぞ。」

と姫が遠慮する。

「姫が先!
これは、課長命令!」

「ええ!?
今、課長、関係あらへんやないですか!?
ずるいです。」

「くくっ
でも、姫、課長って呼んでるじゃん。」

「それは、そうですけど…
でも、他に呼びようがあらへんのやから、
しゃあないやないですか。」

「とにかく、今日は姫が先!
ほら、行っといで。」

そう言って俺は、バスタオルを渡した。

姫は諦めて、浴室に向かう。


姫と一緒にいたくて、泊める事にしたのはいいけど、どう寝ればいいんだろう。

一緒にベッド?

姫がベッドで、俺がソファー?

そもそも、湯上がりでもふもふの無防備な姫を見て、俺は理性を保てるんだろうか。